ネガティブなお客様もいます
キャバ嬢をやっている以上、基本的にお客様のテンションに合わせた接客をしていると思います。
明るいテンションのお客様もキャバクラにはたくさん来ると思います(この方が多数派)が、その一方でネガティブなお客様も来店されます。
ネガティブなお客様は、基本的に愚痴っぽいですが一度被害妄想のスイッチがはいると、キャバ嬢に対して攻撃的になったり、自分を卑下し続けてそれをキャバ嬢にも同意を求めてきたりと、正直言って非常に扱いにくいお客様です。
とはいえそういう面倒くさいお客様もお客様であることに変わりはありません。しっかり自分のお客様にする事で売り上げに繋げられます。
今日はそんなネガティブなタイプのお客様を接客する時に言ってはいけないNG発言について紹介します。
NGワードと行動その1「頑張って」は使ってはダメ
ふつうのお客様なら盛り上がる話でも、ネガティブなお客様に言ってはいけない言葉があります。
今日はその3つを順番に説明していきたいと思います。
まず最初が「頑張って」というNGワードです。キャバ嬢は落ち込んだお客さんを応援しようとした時に「頑張ってね」って励ましの意味でいうことが普通にありますし、ポジティブなお客様なら、お気に入りのキャバ嬢に応援されると頑張ろうと元気になることが多いです。
しかし反対にネガティブなお客様は、自分なりにすでに頑張ってるという思いが強いです。その上で報われないことがストレスになっています。
そんな状態なのにキャバ嬢から「頑張って」と言われると、「俺はこんなに頑張ってるのに、◯◯ちゃんに俺のことなんてわかる筈ないよね…」的に心を閉ざしてしまう可能性が高いです。
ネガティブだと思ったお客様に使うといいのは「頑張って」よりも、「◯◯さんは、いつも頑張っててすごいですね」です。
ポイントは相手が今すでに頑張っていることを、まず受け止めてあげることです。これは喜んでもらえます。
どこを頑張ってるかは、だいたいお客様が自分から説明していることが多いので、その部分を褒めるようにするといいです。
否定したい時もぐっと堪えて、「そっか〜」や、「なるほど〜」といった相槌をまずは言うようにしてください。お客様の愚痴を真剣に聞くのもキャバ嬢として重要な仕事の一つです。
NGワードその2「軽口はなるべく避けた方がいい」
ネガティブな人は相手から言われたことを100パーセント真面目に受け取って、くよくよする人が多いです。特に仕事でウツ気味になっている人ほどその傾向が強いです。
「めっちゃやばい」「えー、ありえない!」などと冗談のつもりでキャバ嬢が口にした軽口を、ずっと心の中で引きずっていたりします。ノリ重視の接客は避けて、発言はいつもよりも気をつけて喋った方がいいです。
へそを曲げられてしまうと急にお店に来てくれなくなったりすることもあるので、注意しましょう。
NGワードその3「「大したことない」「くよくよしちゃダメ」といった励ましは逆効果」
とはいえ延々と愚痴を聞かされると、正直気が滅入ります。
視点を変えて欲しいと思うあまり、「たいしたことないよ」や「あんまりくよくよしないで」といった言葉を、励ましの意味で相手に言ってしまうキャバ嬢もいますが、その愚痴がたいしたことないかどうか、そしてくよくよするのをやめるかどうかは、相手の意思で決断することです。
ですのでネガティブな状態の人に明るくなってもらおうと、そういう言葉をかけるのはある意味逆効果です。
むしろより凹んでしまいます。
ここは発想の転換で、お客様の愚痴に対してなにかアドバイスをする必要はありません。
重要なのは、“肯定”と“同調”です。
お客様の愚痴に親身になりすぎると、相手がずっとうだうだ同じ事を口にしていた時に、イラッとしてしまいます。
なので、心の中に線を引いてその線の外で、肯定したり同調したりして、相手の中にある感情を吐き出させてあげるといいです。
相手が、結構話したなと満足したそぶりを見せた時に、違う話を振って空気を戻し、そして最後には明るい空気にしてあげる事を意識すれば、相手(お客様)の心も徐々にひらけてきます。